施工管理はやりがいが多く、キャリアアップをしやすい魅力的な職業です。そのため、未経験からキャリアをスタートさせようと考えている人も多いでしょう。
しかし「未経験からはきついのではないか」と不安に思う人もいるかもしれません。
そこで本記事では、未経験から施工管理をはじめるのがきついと言われている理由に加え、未経験の人が会社を選ぶ際のポイントを解説します。
施工管理としてのキャリアスタートを失敗させたくない人はぜひ参考にしてください。
未経験の施工管理がきついと言われる理由7選
未経験での施工管理がきついと言われる理由は次の通りです。
- 休日が少ない
- 労働時間が長い
- 人間関係が複雑
- 給料が見合っていない
- 業務量が多い
- 転勤が多い
- 体力がもたない
1.休日が少ない
施工管理は休日が少ないというイメージをもっている人は多いかもしれません。実際、施工管理は工事の進み具合によって休日を返上しなければならないときもあります。
しかし、現在は国が働き方改革を呼びかけたことで労働環境は大幅に改善されました。そのため、多くの会社では完全週休2日制を導入しています。
すべての会社の職場環境が改善されたわけではありませんが、取り立てて施工管理だけがきついということはないでしょう。
2.労働時間が長い
施工管理の労働時間は長い傾向にあります。
例えば、朝は朝会の準備で8時〜8時30分に出勤し、午後は現場仕事のあとにデスクワークを行うため20時を過ぎることもあるでしょう。
しかし、この労働時間も働き方改革により改善されています。具体的には36協定の改定によって事業者が従業員を働かせられる時間が短縮したためです。
3.人間関係が複雑
施工管理は関わる人が多いため、人間関係がすこし複雑です。
具体的には、施工管理に仕事を発注するクライアント、現場の作業員や職人、現場付近の近隣住民など、さまざまな立場の人と関わります。
施工管理はこういった人たちと関わり合いながら仕事を進める必要があるため、人間関係が複雑と感じる人もいるでしょう。
4.給料が見合っていない
施工管理の給料は決して低くありませんが、業務量の多さと釣り合っていないことから「給料が低い」と感じる人もいます。
とくに未経験で施工管理をはじめた人は不慣れな仕事が多いことから、給料と見合っていないと感じる人もいるでしょう。
5.業務量が多い
施工管理の仕事は多岐に渡ります。ひと口に建設現場の管理といっても、作業員への指示や書面での管理など、さまざまな業務があります。
未経験から施工管理をはじめる場合、そういっあ数多くの業務をゼロから覚える必要があるため、きついと感じる人もいるでしょう。
とはいえ、未経験から施工管理をはじめる場合は先輩に付きながら仕事を覚えていくため、そこまで大きな負担にはなりません。むしろ実務と連動しながらインプットできるため覚えやすいというメリットもあります。
6.転勤が多い
会社にもよりますが施工管理は転勤が多いです。とくに幅広いエリアを手がかける施工管理会社では定期的な転勤が多くなります。
しかし、転勤をしたくない人は転勤のない会社に就職すれば問題はありません。たとえば、地元に根付いた中小企業であれば転勤をする機会も限られます。
また、大手ゼネコンの転勤は希望制であるケースが多いため、転勤を拒否すれば同じエリアで仕事を続けることが可能です。
7.体力がもたない
体力に自信がないと施工管理の仕事はきついと感じるかもしれません。施工管理は現場を管理する仕事であるため、時期によっては猛暑のなか動き回る日もあります。
そのため、もともと身体が弱い人や、全く運動経験がないという人は、きついと感じるため注意しておきましょう。
【施工管理】未経験がきつくない環境で働く方法3選
未経験にとってきついと感じることが多い施工管理か働く環境を探す際のポイントは次の通りです。
- 転職エージェントに相談する
- 教育制度が整った会社を選ぶ
- マッチ度の高い会社を探す
以下にて詳しく解説します。
1.転職エージェントに相談する
転職エージェントに相談することで自分にマッチした会社を探しやすくなります。
転職エージェントは、業界ごとに会社のコネクションもっています。またそれぞれの会社を詳細に把握しているため「どのような人に向いている会社か」「どうすれば内定を獲得できるか」などを適切に判断できます。
そのため、転職エージェントに相談することで転職期間を短縮したり、自分にマッチした会社に出会いやすくしたりすることが可能です。
2.教育制度が整った会社を選ぶ
教育制度が整った会社を選びましょう。
教育制度の整った会社を選ぶことで、施工管理としての成長が早まるため、効率よくキャリアアップすることが可能です。
また資格取得のサポート制度が充実していることも多いため、施工管理という職を手につけたい人に向いています。
3.マッチ度の高い会社を探す
これはどの業界で就職する場合でも同じですが、マッチ度の高い会社を探すことが重要になります。マッチ度の低い会社に転職すると長く続けることが難しいためです。
マッチ度の高い会社を探すためには、自分の譲れない条件に優先順位を付けておくことが大切です。
たとえば、給与の高さを最優先したい場合は、労働時間や土日勤務などの待遇面をある程度妥協しなければなりません。
優先順位は自身の生活リズムやこれまでの実務経験を踏まえたうえで設定しましょう。
きついと言われる施工管理職の魅力3選
きついと言われる施工管理の魅力は次の通りです。
- やりがいが強い
- 給料が比較的高い
- 人として成長できる
それぞれの魅力を詳しく紹介します。
1.やりがいが大きい
施工管理はあらゆる職と比べてもやりがいが大きいです。その理由は次の通り。
- 建設に携わった建物が後世に渡って残る
- 人々に喜ばれるものを作るため常に感謝される
- 何カ月にも渡って建物を完成させるため達成感が強い
また施工管理は社会に貢献しているという意識を強くもてるため、日々仕事を続けるために大切なモチベーションアップにもつながります。
2.給料が比較的高い
施工管理の給料は比較的高いです。
dodaが行った調査によると、施工管理の平均年収は451万円となっています。
厚生労働省の調査によると2021年の日本の平均年収は307万円なので、施工管理の平均年収は比較的高いと言えるでしょう。
【参考】doda『平均年収ランキング』、厚生労働省『一般労働者の賃金』
3.人として成長できる
施工管理は、多くの人と関わりながら仕事をするため、人として大きく成長できます。具体的には、コミュニケーション力や折衝力といった対人スキルを身に付けることが可能です。
対人スキルはどんな業界でも重宝されるため、今後のキャリアアップにも有効的にはたらくでしょう。
まとめ
本記事では「施工管理を未経験ではじめるときつい理由」「施工管理がきつくない会社を選ぶポイント」などを紹介しました。
職種によっては未経験を採用していないこともありますが、施工管理は未経験からでもキャリアをスタートできます。しかし、誰にでも務まる簡単な仕事ではありません。
だからこそ、しっかりと経験を積むことができれば将来も安泰しやすいです。
そんな施工管理にチャレンジしてみたい人は、ぜひ転職のプロである転職エージェントへの相談を検討してみてください。
百田 遼太郎