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【施工管理】安全管理の主な仕事内容5選|必要なスキルと資格も紹介

【施工管理】安全管理の主な仕事内容5選|必要なスキルと資格も紹介

施工管理はさまざまな業務を行いますが、中でも安全管理は重要視されます。建設現場での安全管理は人の命に関わるためです。この安全管理を疎かにしては、施工管理としての成長は望めません。

そこで本記事では、安全管理に関する具体的な仕事内容と、必要なスキルや資格などを紹介します。

施工管理としてキャリアを重ねていくうえで、安全管理はとても重要な要素となりますので、ぜひ本記事を参考にしてください。

【施工管理】安全管理とは

【施工管理】安全管理とは

施工管理における安全管理とは、施工管理の代表的な業務である四大管理のうちの一つです。

四大管理とは、以下4つを指します。

  1. 工程管理
  2. 原価管理
  3. 品質管理
  4. 安全管理

安全管理での主な仕事は、建設現場に潜む危険を予測し、安全な作業環境を整えることです。また、未然に事故を防ぐことも安全管理における重要な役割となります。

安全管理の重要性

安全が保たれていない建設現場は、さまざまな事故やトラブルが起きやすくなるため、工事がスムーズに進みづらいです。工期を厳守することは施工管理の業務上もっとも重要なミッションであるため、安全管理も同じくらい重要であると言えるでしょう。

また、高所での作業や重機を扱う際は、ケガだけでなく死亡事故が起きる可能性があります。夏の工事現場では熱中症による事故も多いです。

事故が起きると長期にわたって工事が止まるため、施工管理者は徹底して安全な環境作りに努める必要があります。

安全管理の主な仕事内容5選

安全管理の主な仕事内容5選

安全管理の主な仕事は次の通りです。

  1. 機材の点検や作業員の健康チェック
  2. 不安全行動の除去
  3. 不安全な環境の排除
  4. ヒヤリ・ハット事例の共有
  5. 5S運動の実施

それぞれの詳しい仕事内容を紹介します。

1.機材の点検や作業員の健康チェック

施工管理は安全管理業務の一環として、機材の点検や作業員の健康チェックを行います。

現場によっては人より大きい機材を扱うこともあり、使用する際には大きな危険が伴うため慎重に点検しなければなりません。

また、作業員の健康をチェックし、ヒューマンエラーによる事故やトラブルを未然に防ぐことも施工管理の仕事です。

作業員の健康チェックは基本的に朝礼時に行いますが、現場を見回りながら不振な動きがあれば声をかけ、すぐに休ませるなどの対処をとる必要があります。

2.不安全行動の除去

不安全行動の除去も施工管理の仕事です。不安全行動とは、自分自身、もしくは他者の安全を阻害する行為全般を指します。

不安全行動の例を挙げると「ヘルメットは邪魔だから付けなくても良いだろう」「自分は何年もやっているから事故は起こさない」などがあります。こういった行為から生まれる気の緩みが労働災害につながることもあるため、施工管理者は常に細心の注意を払わなければなりません。

不安全行動を排除するためには、作業手順を明確に示したり、安全教育を日常的に行ったりすることが大切です。

3.不安全な環境の排除

不安全な環境を排除するのも施工管理の役割です。不安全な環境とは、主に労働災害に発展しそうな環境を指します。

不安全な環境を排除する際に効果的な対策は次の通りです。

  • ショベルの旋回半径を三角コーンで囲う
  • 使用する機器の安全対策などを事前に行う
  • 墜落や転落を防止するための手すりを設置する
  • 事故やケガにつながる場所に安全看板を設置する

現場によって危険な箇所が異なるため、適材適所な対処が求められます。

4.ヒヤリ・ハット事例の共有

ヒヤリ・ハット事例を共有し、周知したり改善策を立てたりするのも施工管理の仕事です。

ヒヤリ・ハットとは、大ケガや大事故につながってもおかしくはなかった「大事故一歩手前の状況」を指します。

ヒヤリ・ハットの具体例は次の通りです。

  • 仮設通路の舗装が不十分だったため転倒しかけた
  • 写真の撮影中、後ろに下がった際に階段があり転落しかけた
  • 足場のツメが破損していたため板が傾いて落下しそうになった
  • 階段の踏み段がアンバランスだったため踏み外して転落しかけた
  • 鋼材の吊上げ作業中、マグネットが外れて鋼材が落下しかけた

ヒヤリ・ハット事例を作業員や職人に共有することも大切ですが、施工管理者も自分自身の安全をしっかりと守ることが大切です。

5.5S運動の実施

安全管理を代表する業務の一つとして5S運動の実施があります。

5Sとは、整理、整頓、清潔、清掃、躾(しつけ)の5つを頭文字をとったものです。5S運動とは、5Sの実行を現場の作業員や職人に促すことを指します。

不要なものを排除し、キレイな作業現場を持続させることで、生産性の向上や事故の対策につながります。

また、躾の面では、初めて現場入りする作業員への教育も含まれます。建設現場での危険やルールについてはもちろん、施設や設備に関する禁止事項も伝えておかなければなりません。継続して現場入りしている作業員に対しても、日常的に安全を呼びかけることが大切です。

【施工管理】安全管理の仕事に必要なスキルと資格

【施工管理】安全管理の仕事に必要なスキルと資格

以下では、施工管理が実施する安全管理の仕事に必要なスキルと資格を紹介します。

安全管理の仕事に必要なスキル

安全管理の仕事に必要なスキルは、コミュニケーション能力と危機察知能力の2つです。

建設現場ではよく職人同士のトラブルや、連携不足による事故が発生します。職人同士のトラブルや連携不足は、コミュニケーションをとって信頼関係を構築することで未然に解決することが可能です。そのため、施工管理が職人同士の橋渡しをしたり、積極的にコミュニケーションをとったりすることで現場の安全が保たれます。

また、安全管理の業務においては危機察知能力も求められます。

安全管理における危機察知能力とは、作業員の不調、資材の扱い方、建設の遅延からくる焦燥感など、事故やトラブルにつながる要因を未然に察知する能力です。

危機察知能力を身に付けるためには、自分の勘だけで判断するのではなく、さまざまなヒヤリ・ハット事例を頭の中に入れておくことなどが求められます。事故の事例をみて「自分ならどのように対処するか」もしくは「今の現場で活用できることはないか」といったことを考えながらインプットしていくのがポイントです。

安全管理の仕事に必要な資格

安全管理を含めた四大管理に関わる際、必要となるのが施工管理技士という国家資格です。

施工管理技士の資格は、工事の種類により下記のように分かれています。

  • 建築施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 建設機械施工技士
  • 管工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 電気通信工事施工管理技士

上記7つの資格はそれぞれ1級・2級に分かれており、所有する級や種類によって携われる工事規模や現場が異なります。

たとえば、2級を取得することで建設現場での配置が義務付けられている「主任技術者」として認められます。1級を取得することで主任技術者よりも規模の大きい現場に携わることが可能な「監理技術者」として認められます。

ただし、施工管理技士の資格を取得するためには、受験資格や実務経験が必要になるため注意が必要です。

まとめ

本記事では「安全管理の仕事内容と重要性」「安全管理の仕事に必要なスキルと資格」などを紹介しました。

安全管理は、施工管理が行う業務の中でもっとも重要とされています。危険を察知し、安全な環境を作ることは人命を守ることにもつながるためです。

また、安全管理を行う際に必要となる危機察知能力は、実務経験の中で身に付けることも可能ですが、ヒヤリ・ハット事例をインプットすることでも能力を高めることも可能です。

建設工事の生産性と安全性を向上させるためにも、しっかりと勉強をしておきましょう。

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百田 遼太郎