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施工管理に転職する

施工管理とは?仕事内容、年収、向いている人を分かりやすく解説

施工管理とは?仕事内容、年収、向いている人を分かりやすく解説

本記事では施工管理の仕事内容や年収などについて分かりやすく解説します。

「将来的に施工管理の仕事に就きたい」もしくは「施工管理に興味がある」といった人はぜひ参考にしてください。

施工管理とは?

施工管理とは?

施工管理とは、建設現場の工事が計画通りに進むように全体を管理することで、業務は多岐にわたります。

たとえば、「工程管理」の仕事では、あらかじめ設定された工期内に作業が完了されるよう人員配置やスケジュールの進捗管理をおこないます。

その他にも、施工管理には原価管理、安全管理などといったメイン業務があるため、後ほど詳しく解説します。

ちなみに、施工管理は現場監督と同類として扱われますが、実際のところ2つの仕事に大きな違いはありません。

ただし、現場での仕事が多い現場監督に対し、施工管理は書類作成などの事務仕事もこなします。

そのため、現場監督は「現場の指揮官」で、施工管理は「現場全体の責任者」といった認識を持っておくとよいでしょう。

施工管理の平均年収

厚生労働省が公開している「建設業界で働いている人の年収データ」を見ると、平成20年が414万円、平成26年が408万円とほぼ横ばいで安定していることが分かります。

また、施工管理職を個別で見た場合の平均年収は、444.3万円であることも分かっています。

施工管理職は、建設業界全体で見ると比較的、平均年収が高いと言えるでしょう。

【参考】建設労働関係統計資料(19P)-厚生労働省技術系(建築/土木)の平均年収-doda

施工管理の仕事内容

施工管理の仕事内容

施工管理の主な仕事内容は下記の通りです。

  1. 原価管理
  2. 安全管理
  3. 工程管理
  4. 品質管理

それぞれの仕事内容について分かりやすく解説します。

1.原価管理

原価管理とは、建設現場にかかる「材料費」「建設機材のレンタル費」などの費用を算出し、予算内に収めることです。

また、原価計算をおこない、進捗状況と照らし合わせながら経費と予算の差額を算出するのも施工管理の仕事です。原価計算の際に、算出した額と想定した経費に大きな差がある場合はその原因を探ります。

適切に予算と経費を管理しつつ、現場の状況を改善していくのが原価管理の大きな目的です。

2.安全管理

安全管理とは、建設現場の事故を未然に防ぐための業務で、仕事は多岐にわたります。

たとえば、下記のような安全に関するさまざまな仕事が安全管理に含まれます。

  • 安全確保に必要な設備の確保
  • 安全に作業できるように教育する
  • 消火設備などの指定された機材を整える
  • 必要な場合は訓練を実施する
  • 朝礼で安全に関する呼びかけをする

また、搬入車両の安全を確保したり、建設現場の周辺に看板を設置したりすることも施工管理の仕事です。

3.工程管理

工程管理とは、工期内に工事が完了するためのスケジュール調整です。

具体的には、以下のようなことを行います。

  • 作業員の人数確認と配置
  • 作業の進め方を段取りする
  • 建設機械やレンタル工具の手配
  • 建設工程表の作成
  • 進捗状況のチェックと調整

建設工事には天候や工事中のアクシデントがつきものです。そのため、施工管理は常にスケジュール調整をしたり、工程表を作成し直したりします。よって、安全で品質の高い工事ができるかどうかは施工管理の手腕にかかっており、非常に重要な役割だと言えます。

4.品質管理

品質管理とは、建設物を仕様書通りの作業で完成させるための管理です。

具体的には、以下のような管理が含まれます。

  • 指定された材料と手順を支持する
  • 寸法に間違いがないかを確認する
  • 強度や歪みなどの品質が保たれているかの確認
  • 工法のミスや見落としの有無を点検する
  • 節目ごとに品質評価対象項目のテストを実施する

これらの作業に加え、完成した建造物全体の強度を確認したり、基準や規定の確認をしたりする重要な作業もあります。

施工管理の魅力とやりがい

施工管理の魅力とやりがい

施工管理の魅力とやりがいは下記のような点にあります。

  1. 作ったものが後世に残る
  2. 安定している
  3. 女性も活躍が可能

それぞれについて見てみましょう。

1.作ったものが後世に残る

施工管理として携わって作った一つの建設物は、形あるものとして後世に残ります。

街の景観として多くの人に親しまれたり、地図に残ったりするのを見ると、大きなやりがいや魅力を感じるでしょう。

また、作ったものが後世に残るというのは、仕事へのモチベーションにもなります。

施工管理は、作った建設物がどのような人に利用されるかを理解したうえで仕事を行います。そのため、「利用者に喜んでもらえるように頑張ろう」という非常にポジティブなモチベーションへとつながるのです。

2.安定している

施工管理は、長期的に働ける環境が整っています。建設業界は人々が暮らす基盤をつくる仕事であるためです。人が地球上に住むかぎり、施工管理のニーズはなくならないと言っても過言ではありません。

そのため、一つの業界、または企業で腰を据えて長期的に仕事をしていきたいという人にとっては大きな魅力になるでしょう。

3.女性も活躍が可能

昨今では、施工管理として活躍する女性が増えています。

実際に、施工管理に関連する資格取得者における女性の割合が増加傾向にあります。

令和2年「建設施工管理技術検定試験」の実地試験1級の女性合格者が、平成15年以降で最多となる488人を記録し、2級についても前年度に引き続き最多となる9.7%を記録しています。

このように2級では、全体の1割が女性合格者となっています。女性が進んで資格を取得しようとするのには「女性が活躍しやすい環境が整備されている」という背景があります。

また、実地試験の合格者には現場の管理技術者としての職務がおこなえるようになるため、女性が監督を勤める現場も多くなります。するとさらに、女性が安心して活躍できる職場作りが進むでしょう。

【参考】「実地試験」(1級・2級)合格者の発表-国土交通省

施工管理に向いている人の特徴

施工管理に向いている人って?

「体力が必要」と思われがちですが、施工管理は基本的に指示役に徹するため、工事作業などは行いません。そのため、体力面はあまり重要視されない傾向にあります。

施工管理は、現場の状況に応じて的確な判断をくだせる判断力が重要になります。加えて、建設に携わる業者や職人に作業をお願いすることが多いため、折衝力やコミニケーション力なども必要です。

また、全体をまとめたり、年上の人に指示を出したりすることもあるため、リーダーシップがあるとなおよいでしょう。

こういったスキルは、経験によって少しずつ身に付いていくため、最初から全てをできる必要はありません。

まとめ

本記事では「施工管理の仕事内容」「施工管理のやりがいや魅力」などを紹介しました。

施工管理は、建設現場全体の指揮をとりながら、一つの建設物を作り上げていくやりがいのある仕事です。安定した業界であることも施工管理の魅力と言えるでしょう。

ただ、必要となるスキルは多いため、難しそうな印象を持たれがちですが、現場で実際に仕事をしながら経験を積むことで、誰でも施工管理になれる可能性はあります。

興味がある人は、まず経験を積むことからはじめましょう。