未経験から施工管理をはじめる際、最初の壁となるのが志望動機です。
そこで本記事では、未経験から施工管理を目指す人に向けて「作成のポイント」「志望動機の例文」などを紹介します。
最後には未経験の人が失敗しがちな3つの落とし穴も解説しますので「早く内定を獲得したい!」という人はぜひ参考にしてください。
【未経験から施工管理】志望動機の作成ポイント
未経験で施工管理の志望動機を作成する際のポイントは下記の通りです。
- 施工管理の仕事を理解
- 企業研究
- 体力面とやる気をアピール
以下では、上記3つのポイントについて分かりやすく解説します。
1.施工管理の仕事を理解
未経験の人が志望動機を作る際は、まず施工管理の仕事内容を理解しましょう。仕事内容を把握していないと、面接官から「仕事内容も知らずに応募してきたのか」と思われてしまうためです。
また、仕事内容を理解しておくことで面接での受け答えもスムーズになるでしょう。
「施工管理の仕事内容をちゃんと理解しておきたい」という人は施工管理とはどのような業務を行う職業なのかを詳しく解説している記事をご参考ください。
2.企業研究
企業研究をすることで、熱意のある志望動機を作りやすくなります。
逆に企業研究を怠ると「志望度が低い」「仕事に対する意欲がない」といったネガティブなイメージを与えてしまうため注意が必要です。
また、志望している企業だけでなく同業他社(同じ業界に属する企業)についても調べましょう。他社にない志望先の魅力が発見できれば「御社だからこそ働きたいと思った」という説得力のある志望動機を作成できます。
3.向上心と体力をアピール
施工管理にはさまざまなスキルが求められますが、企業が未経験者に求めるのは「向上心」と「体力」の2つだと思っておきましょう。向上心をアピールできれば、短期間で戦力になってくれる人材だと思ってくれるためです。
ただし、施工管理の仕事は向上心を持っているだけでは難しいため、現場で仕事をしながらスキルや知識を身に付けられるだけの体力をもった人材も重宝されます。
したがって、未経験で施工管理の志望動機を作成する際は「向上心」「体力面」の2つを軸にアピールしましょう。
【未経験から施工管理】志望動機の例文3選
以下では、未経験から施工管理になる人の志望動機の例文を下記3つのケースに分けて紹介します。
- 土木関係
- ハウスメーカー系
- マンション建設系
1.例文1.土木関係
未経験で土木関係の施工管理を志望する場合の例文は下記の通りです。
私は貴社の施工管理職を志望します。
貴社を志望するきっかけとなったのは、青函トンネルを建造するドキュメンタリーを見たことでした。大規模な建設物に携わる施工管理の方の姿に強い感銘を受け、規模の大きいトンネル施工を手がける貴社に志望した次第です。
私は工業高校だったこともあり、基礎的な学習は行ってきましたが、まだまだ実務的な経験が足りていません。そのため、前職の製造業で培ったコツコツと仕事をこなす精神力を活かして仕事を覚え、いずれは大規模なトンネル施工の責任者になれる人材になります。
2.例文2.ハウスメーカー系
未経験でハウスメーカー系の施工管理を志望する場合の例文は下記の通りです。
私は貴社の施工管理職を志望します。
貴社を志望するきっかけとなったのは、施工管理であれば未経験からでもチャレンジできると知ったためです。私は工業高校出身だったため、10代の頃から興味はありましたが、営業職の経験をしてみたいという想いが強く、一度はその道を断念しました。
しかし、施工管理という仕事を知り、様々な企業を探している中で貴社のホームページを拝見し、貴社で仕事をしたいと強く思うようになりました。
その理由は、貴社で働く○○さんが未経験から施工管理を始め、現在は家づくりの第一線で活躍していることを知ったためです。
施工管理は未経験ですが、これまで営業職で培ったスケジューリングスキルとコミュニケーションスキルを活かし、○○さんのように第一線で活躍する施工管理になります。
3.例文3.マンション建築系
未経験でマンション建設系の施工管理を志望する場合の例文は下記の通りです。
私は貴社の施工管理職を志望します。
マンションの建築に興味を持ったのは、引っ越しで分譲マンションの内見をした際に「こんなに立派でキレイなマンションの建築に携わってみたい」と思ったことです。もともとモノづくりに強い興味があったことも理由の一つだと考えています。
貴社は、マンション建築に力を入れており、実際に建築されたマンションを見たところ「自分もこんなマンションを建築する人たちと仕事したい」という想いがより強くなりました。
私は、接客業でアルバイトの管理や店舗の業績管理に3年間携わり、コミュニケーションスキルとスケジュール管理スキルを身に付けてきました。これらの経験とスキルを施工管理という新しい仕事で活かしたいと考えています。
【未経験】志望動機を書く際の落とし穴
未経験が志望動機を作成する際に気を付けたいポイントは下記の通りです。
- 諦愚面を書きすぎない
- 自慢話をしない
- 学ぶ姿勢だけをアピールしない
上記3つは未経験が失敗しがちな落とし穴でもあります。以下にて確認しておきましょう。
1.待遇面を書きすぎない
企業を選ぶ際に待遇面をチェックするのは大切です。しかし、志望動機に待遇面を書きすぎるのは控えましょう。
「給与が他社より高いから」「休みがとれそうだから」といった志望動機では、「うちより待遇の良い企業が見つかったらすぐに転職されるだろうな」と考えるためです。
企業は、採用と育成に多額のお金をかけるため、長期的に働いてもらいたいと思っています。このことを前提に志望動機を作成するのも重要なポイントです。
2.自慢話をしない
過去の経験や取得した資格をアピールすることは大切ですが、ただの自慢話になってしまわないように注意しましょう。
施工管理の仕事場では、多くの人と円滑にコミュニケーションをとる必要があります。
しかし、「こんなにすごいのだから採用してよ」というような自慢話をする人は、気遣いができない人だと思われてしまいます。
そのため、謙虚な姿勢を持ち、「これまでの経験を御社で活かしたいです」というひたむきなアピールを心がけましょう。
3.学ぶ姿勢だけをアピールしない
学ぶ姿勢だけをアピールしないようにしましょう。
先ほど「体力面とやる気をアピールすることが大切」と述べましたが、そればかりになるのも良くありません。
「言うだけなら簡単」「学びたいと言われても学校じゃないしな…」と思うのが面接官の本音であるためです。
よって、大切なのは学ぶ姿勢と同じくらい働く意欲をアピールすることです。
働く意欲をアピールするためには、その理由付けとして「○○円稼げるようになりたい」「規模の大きい建設現場を任されるようになりたい」といったことを記載するのが効果的です。
また、理由付けだけでは「本当かな?」と思われる可能性があるため、過去に頑張ってきたことや成し遂げたことなどをアピールするとよいでしょう。
まとめ
本記事では「未経験で施工管理を目指す場合の志望動機の書き方」「志望動機の例文」などを紹介しました。
未経験で志望動機を書く際に大切なのは、施工管理の仕事内容や企業研究をおこない、自分の志望理由とうまく結びつけることです。
応募先と自身のことを深く理解することで、面接官の気持ちを動かすような良い志望動機を作成できるでしょう。
百田 遼太郎