男性・女性を問わず、待遇が良く、年収が高いゼネコンで働きたいと考える人は多いです。
しかし、建設業界のトップをひた走るゼネコンで勤めることは簡単なことではありません。
そこで本記事では、ゼネコンの施工管理として働きたいと考える女性に向けて、注意点や向いている女性の特徴などを紹介します。
女性もゼネコンの施工管理として働ける?
近年では、建設業界においても多様性が尊重されつつあることから、女性が施工管理職として働くことやゼネコン企業で働いている女性も増加傾向にあります。
しかし、ゼネコンのような大手で重要なポジションを任されるまでになるには、経験に裏付けされた知識やスキルが必要不可欠です。
そこで以下では、女性が施工管理としてゼネコンで働く際のポイントなどを解説します。ゼネコンで働くだけでなく「重要なポジションを狙いたい」という人はぜひ参考にしてください。
女性が施工管理としてゼネコンで働くための4つのポイント
ゼネコン企業での施工管理職に挑戦する女性にとって、以下4点は重要なポイントです。
1.自己肯定感を高める
女性も男性と同様に、優れたリーダーシップや管理スキルをもつことは可能です。そのため「自分なんて…」というネガティブな気持ちをもたず、自己肯定感を高めて自身の能力を信じましょう。自己肯定感を高めることは、ほかの人々からの信頼を築く第一歩にもなります。
2.スキルの向上
施工管理に必要なスキルを磨くために関連するトレーニングや認定資格(施工管理技士など)の取得を検討しましょう。資格や知識を取得することで重要なポジションを任せてもらいやすくなります。
3.企業を選び
求人情報を探す際は、多様性を尊重する企業を選ぶことが大切です。女性が重要なポジションに就く機会を提供する企業であれば、成功できる可能性も高まります。
4.健康面にも気を配る
仕事とプライベートのバランスを取ることも大切です。効果的な時間管理を行い、自分の健康にもしっかりと気を配りましょう。
このように、女性が施工管理としてゼネコン企業で成功するためには、自己肯定感、スキルの向上、企業選びなど、さまざまなポイントに注意する必要があります。
【施工管理】ゼネコンで働きたい女性の注意点3つ
ゼネコンで働きたい女性が押さえておきたい注意点は次の3つです。
- 求人を要チェック
- 体調管理
- 家族に伝える
それぞれの注意点について解説します。
1.求人を要チェック
ゼネコン企業の求人情報は慎重にチェックしましょう。近年、多くの企業が性別に関係なく、多様性を尊重する採用方針を導入しており、女性を歓迎する企業も増えています。しかし、すべての企業が必ずしもそうであるとは限りません。
よって、求人票を見る際は以下の点をチェックすることが大切です。
- 女性がリーダーシップをとるポジションに登用されているか
- 女性向けのプログラムや施策が提供されているか(職場環境のサポート体制もチェック)
- 自身のスキルや志向と求人情報に記載された職務内容やスキル要件がマッチしているか
このように求人情報を慎重にチェックすることで、ゼネコン企業が女性をどれだけサポートし、キャリア成長できる環境を提供しているかを把握できます。
2.体調管理
建設現場では、時に過酷な環境での作業が必要となります。そのため、女性も男性と同様に、健康な体調を維持することが大切です。
体調管理の面においては以下4点に注意しましょう。
- バランスの取れた食事を摂る
- 運動習慣を作って体力を維持する
- 適切な安全対策を理解したうえで実行する
- 長時間の勤務や夜間作業がある場合は十分な休息を確保する
女性がゼネコンで施工管理職を成功するためには、体調管理に対する意識を高めることが重要になります。健康な体があれば、過酷な環境でもしっかりと仕事に取り組むことができるでしょう。
3.家族に伝える
建設現場では、時に長時間の勤務や不規則なスケジュールを要求されることがあります。そのため、家族とコミュニケーションをとり、理解を得ておくことが大切です。
コミュニケーションが取れていれば、忙しい日々が続いても家族からのサポートを得られます。たとえば、家事や子育てのサポートをパートナーに頼むことで、仕事と家庭の両立をスムーズに進めることが可能です。
施工管理職は忙しい職種であるため、仕事と家庭のバランスを取ることが難しくなることもあるでしょう。しかし、家族と共に過ごす時間があることでリフレッシュになりストレスを軽減できるかもしれません。
【施工管理】ゼネコンに向いている女性の特徴
ゼネコンに向いている女性の特徴は次の通りです。
- コミュニケーションスキルに自信がある
- 論理的に考えられる
- 建築物への関心が高い
それぞれの特徴について詳しく見てみましょう。
1.コミュニケーションスキルに自信がある
コミュニケーションスキルに自信がある人はゼネコンに向いています。ゼネコンの施工管理職では、さまざま関係者と円滑にコミュニケーションをとる必要があるためです。
たとえば、施工管理はプロジェクトチーム、作業員、クライアントなど、さまざまな関係者とコミュニケーションを取らなければなりません。
また、コミュニケーションスキルといっても多様であるため、単に「人とコミュニケーションをとるのが得意」というだけでは不十分です。例を挙げると「チームをまとめて指導する能力」「問題や課題が生じた際、柔軟に対処する能力」などが求められます。
さらに、チームメンバーやクライアントの立場や視点を理解する際に必要となる「共感力」も重要なコミュニケーションスキルの一つです。
このように、ゼネコンの施工管理職はコミュニケーションスキルが不可欠となっています。コミュニケーションスキルがある女性であれば、プロジェクトの成功に貢献できるでしょう。
2.論理的に考えられる
論理的に考えられる女性もゼネコンの施工管理に向いています。ゼネコンの施工管理職では、プロジェクト全体を戦略的に計画し、問題や課題に対して論理的に対処する必要があるためです。
具体的には、次のような特徴をもつ女性が向いています。
- プロジェクトに発生する課題を分析し、適切な解決策を見つけ出せる
- プロジェクトの進行をスケジュール通りに管理するための計画ができる
- プロジェクトに関するデータを収集し、分析したうえで意思決定ができる
ゼネコンの施工管理は複雑なプロジェクトをまとめ、効率的に進行することが求められます。
論理的思考能力を発揮して計画的に行動することができれば、プロジェクトの成功に貢献でき、キャリアアップにもつながるでしょう。
3.建築物への関心が高い
建築物への関心や情熱は、ゼネコンの施工管理において重要な要素の一つです。
たとえば、建築物への関心が高い女性は、建築デザインや構造に関する情報を自発的に取得できるため理解が深まります。これにより、プロジェクトの要件を理解し、デザインと施工の調和を促進することが可能です。
また、建築技術への興味・関心は、建築技術や新しい建築材料に対する興味を駆り立てます。最新のトレンドや技術を把握しておくことで、プロジェクトに革新的なアイデアを導入できるようになるでしょう。常に建設業界のトップに立つゼネコンでは重要な要素となります。
まとめ
本記事では「女性がゼネコンの施工管理として働く際の注意点」「ゼネコンで働くことに向いている女性の特徴」などを紹介しました。
男性・女性を問わず、ゼネコンで施工管理として働くことは可能です。しかし、男性には男性の、女性には女性の視点で大変な部分があります。女性においては体力面でつらさを覚えることが多くなるでしょう。
しかし、本記事で紹介したポイントと注意点を押さえておけば、ゼネコンでリーダーシップをとることも可能です。まずは自身に合った企業選びから慎重に行っていきましょう。
百田 遼太郎